一部ではたぶん非常に話題の
STRATA FOTO 3Dを試してみました。
対象オブジェクトをデジカメで360度撮影をした画像から、3Dのモデルデータを自動生成するという、日々のモデリング作業に疲れ果てた貴兄には見過ごす事など出来ない非常に興味深いアプリケーションと言えるでしょう。
私の中の理屈で考えるとそんなこと出来るわけないのに、わずか数万円のソフト1本でこのようなことが実現可能とは、驚きを禁じ得ません。別に禁じる必要はないですが。
主な用途としては、web上での3Dカタログの素材作成あたりなのでしょうが、我々のような職種でも、なんらかの業務には使える可能性があるのではないかと思います。
現状ではWindows版しかないので、Bootcampを使ってIntel iMac上でのWindows XPにインストールして検証します。とりあえず無事に入ってちゃんと動作してる感じです。Bootcampえらい。
で、おとなしくマニュアルを読んでみると、なんかキャリブレーションマットってヤツを印刷して、取り込むブツ自体はターンテーブルに乗せて撮影することになるようです。印刷されたメモリに合わせて360度を15カットに分けて、さらに上方から数カットと、それなりの枚数が必要です。モデルのクオリティによって撮影枚数は変化するのですが、今回はこの程度で。
ターンテーブルなんてウチにないので、板とベアリングでも買いに行こうかと考えましたが、ふと思い立って近所の100均にフラっと行ったらありましたよ、いいものが!早速キャリブレーションマットを貼付けてみるとなんかイケそう。今の時代ベアリングも高いので100円で済んでよかったです。普段は醤油とか胡椒でも乗せとけばいいので邪魔にもなりませんね。
で、被験者にはこの星の方にお願いしました。有りもので済ませたテキトーなスタンドに腰を据える姿も堂に入ったものです。

実際の撮影は、三脚出すのがメンドーだな〜ぐらいの手間で簡単に終わります。
醤油置きターンテーブルのおかげで回転もラクチンです。
そういえばWin状態でデジカメ繋いだ事ないので、画像のインポートは隣のG5 iMac側で行いました。リザイズしなければそのあたりはどーでもいいみたいです。
取り込んだ画像をそのまんまで自動でマスク処理してみたら、なんか頭だけのタケノコみたいなモデルが出来上がりました。テクスチャーも付いて立体物が出来たのは感動しましたが、それはそれ。これでは使い物にならんです。

すげーテキトーに撮影しちゃったので、やはりマスクは手動でちゃんと切らんとダメなんですね。チマチマと手動でマスク切り始めますが、これはphotoshopとおんなじ操作性にはならんのでしょうか?マネるとAdobeが怒ったりするのでしょうか?

そんなわけで、最も時間のかかる行程を終了して再度チャレンジ後の姿がコイツですが、見事にあの星のお方になってます。画像に編集のないことをお確かめください。

ワイヤーフレームで見ても、先ほどのタケノコとは雲泥の差ですね。頭頂部はおろか撮影してない下の部分までテキトーにmapを作ってくれてます。えらい。
完成したデータはもちろんSTRATA 3D CXに取り込んで3Dモデルとして利用可能です。
ということで、VRMLで書き出しMac側でCXに取り込んでみましたが、なんか真っ黒です。

マニュアルによるとUV加工されたmapごとインポート可能みたいなことが書いてありましたが、少なくともウチでは真っ黒です。
ちなみにレンダリングしても真っ黒です。テクスチャーは「shader1」という名前でCXデフォの真っ白なのが付いてます。
でもレンダリングすると真っ黒。ダメじゃん...
仕方がないのでCompressed VRMLとか3dsも試します。
3dsを開くとテクスチャーなしの真っ白ですが、レンダリングは出来ます。これか?と思いふと見るとなんかUVのmapがJpegで吐かれてます。いつの間に?
喜んで貼付けると、なんかコワイ!

ちょっとぐらいいじってもマトモな状態に出来なかったので、軽くあきらめて何気なく最初のモデルを新規ファイルにコピペしたら、白くなってレンダリングも出来るようになりました。
ここに先のmapを貼ってみると、ようやく成功!!ちょっと手順が違うような気もしますが、とりあえず出来りゃあいいです。面白いし。
見事にCX内で立派に使える3Dモデルになりました。こうなると、やはり4畳半のアパートをモデリングするべきなのでしょうか?