で、今回の引っ越しでギター以外の機材関係もかなり処分したのですが、
その中でも10年ぶりぐらいに出てきたパッチベイに、なんか懐かしさを感じてみました。
ご覧の通りラックにぶち込んだエフェクターの配線を前面で簡単に行うためのモノですが、コイツを買うまでは壁際に置いたラックエフェクターの配線をちょっと変えるだけでも、エラい苦労をしていました。
使えば絶対便利なのはわかっていたのですが、なんか穴ボコだらけの薄っぺらいハコに一万数千円を払うのが、どうしても納得出来ずになかなか購入に踏み切れませんでした。
当時はわりと借金だらけだったし、どうせ同じ金を出すならディストーションの1個でも買った方が得なのではないかと思っていたのです。
結局MTR等の録音機材との兼ね合いもあってしぶしぶ購入しましたが、予算の都合でパッチケーブルは自作するハメになり、セッティング前に半田ごて握って半日つぶれました。
その後、律儀にテプラで作ったラベルを貼って配線したら、エラく快適な環境になりました。こんなことならもっと早く買っておけば良かったと、今も昔も変わらぬ感想を抱いたものです。
ちなみにラベルが貼りっぱなしだったので、当時の機材の一部も思い出しました。
基本的にはPeaveyのチューブプリアンプから初代BBE Sonic Maximizerに行ってYAMAHA SPX−90IIからアンプへ。プリアンプのループには、リズムとリード用にYAMAHA FX-500とBOSS SE-50を振り分けて、録音時にはdbxのコンプもかませる感じで、ライブの時にはREXERのワイヤレスも追加です。あ、あとZOOMのマルチやYAMAHAのミキサーもありましたね。型番忘れましたが。そういえばハーフラックのHUSHも使ってたなあ、書きながら思い出しました。これにMTRやリズムマシンも繋いでいたので、途中で穴ぼこが足りなくなって追加購入も考えましたが、こっちの世界に戻れなくなりそうなので思いとどまり現在に至ります。
この後も激しい機材の入れ替わりがあっても、このパッチベイはキリキリ働いてくれましたが、さすがに昨今のフロアマルチの驚異的な進化のおかげで、我々中年のアマチュアにはラックエフェクターはほとんど意味のない高級品となってしまった気がします。
まあ、置き場所があれば今でもドカンと置いてみたい気はしますが...