ポートレート撮影の巨匠である
魚住誠一氏の作品展のオープニングパーティにいそいそと出かけてまいりました。
もちろん完全に門外漢の私が、著名な氏と面識があるはずもなく、素人丸出しの勝手な一般参加でございます。
トップクラスのフォトグラファーでありながら現役のHeavy Metal ヴォーカリストという顔を持つ氏の作品は、繊細であり大胆でもあり、正統的な絵づくりから、ハっとさせられるアングル等々、仮にも絵描き(違う)を生業とする私にも非常に刺激的なものでした。
インクジェット出力による作品展示でしたが、データ納品のみで仕事が完結するようになって久しい浦島太郎には、その実力の高さに驚かされました。エンボスがかかったマット紙のような用紙(私には詳細不明です...)の質感も作品のクオリティ向上に役立っていたように思います。
そんななか、突如登場した”超”巨匠の
立木義浩氏にも「おお、本物だ!」などとアホ丸だしで感動しました。
話術も巧みで、人を楽しませる術を心得た一流の紳士です。素晴らしい。
しかし、この夜の目的はこれだけではありませぬ。
むしろ一番のヤマ場は、ここで披露される魚住氏のアコギライブにありました。
「写真展なのにライブ」というシチュエーションは、私のようないい年したボンクラのハートでさえ、ガッチリ掴んで話さない強力なインパクトを持っています。
そして、氏の激しいRock魂を力強くサポートするのは、我が国を代表する偉大なHeavy Metalバンド
「ANTHEM」の元ギタリストであり、現在はフォトグラファーとして活躍する
福田洋也氏であります。
実は先日の
PIE 2009 Canonブース内の魚住氏のセミナー会場にて、一度お見かけしていたのですが、小心者の私は一声かける勇気もなく、離れた場所からひっそりと感激を噛み締めていたのです。
今回はそのリベンジの意味も込めて「せめて一声」の想いを込めての参戦でした。
たぶん撮影禁止なんだろうなあ...と思いつつ、一応
「男流一眼」は忍ばせます。
「お、アコギライブと書いてあったのにエレキギター...Rockだぜ!」と思ってるうちにライブはスタート。
誰でも知ってるあの曲との触れ込み通り、シングル全米1位のアコースティックバラードが響きます。
魚住氏のシャウト系のヴォーカルが、名だたる女優陣の写真をバックに会場に響きます。これはこれで、ある意味すごい光景ですね。
対する洋也氏は、ソフトなバッキング、ソロの間にも鋭すぎるピッキングハーモニクス。
本物だ...!カメラを持つ手が震えます。(結局出しちゃった...)
そして2曲目は、私が主にGmしか弾けなくなっちゃった最大要因である、あの御大の名曲。
これこそ、ホントに誰でも確実に知ってるあのリフが唸ります。魚住氏のヴォーカルスタイルはこちらの曲の方が映えるような気がします。実に楽しそうに歌う姿に、こちらも自然に体が動きます。
あ、ブレた...
洋也氏のソロも、こちらの曲の方がより個性が出ていて聴き応えがありました。一瞬挟んだタッピングも私好みのプレイで大満足です。もう、単純に「カッコいい」という言葉しか出ませんね。
ただ、あまりにも残念なことに、このわずか2曲のみでライブは終了。
一瞬目の前が暗くなりましたが、あまり欲をかいてもダメですね。
そして、終演後全く疲れの色もない洋也氏の近辺をウロウロして、ついに一声かけることに成功しました。
この直前の私は、かなり挙動不審だったことでしょう。
初めて直接言葉を交わした洋也氏は、なんとも人当たりがよく気さくなナイスガイ! 私のLUMIXに興味を持っていただき、短いながらも楽しくお話させてもらいました。saitoyさん、ありがとう!
このときの私は見た目はおっさんのまんまでも、中身は高校生に戻っていたような気がします。
そしてご本人の許可を得て、使用ギターを激写。色もグラフィックも最高ですね!
いや、しかしRock&Photoという生き方はカッコいいですね! 一流の才能が集まった場所で、感動や刺激をいっぱいもらって最高でした。